我が家には、1990年製のミニクーパーが居る。
約20年前、私が中古で購入して、それからずっと、一緒に時間を過ごしてきた。
当初は、デザインが気に入ったミーハーな理由で購入を決めた。
決して乗りやすい車ではないが、大した故障もなく、今まで、買い換える理由もなく、普通に乗り続けてきた。
愛着もある。
周りの家族からは、いい加減乗り換えれば?とか
軽自動車のほうが、楽だよとか
まあ、おおむね賛成意見は少ない。
それでも、乗り続けていられたのは、
相方が、乗ることを楽しんでくれたことと
子供たちが
どういうわけか
この車が大好きだったから。
このミニが、最近、故障した。
キーを差し込み、回しても、エンジンがかからない・・・。
どうしたものかと、思案して、ガソリンを確認し、水を確認し、
バッテリーを替えたり、プラグを抜き差ししてみても、
いっこうにエンジンがかかる気配がない。
あ~あ、とうとう、もう壊れちゃったかと、
あきらめかけた。
でも、まあ、気をとりなおして、いつもの修理屋さんにお願いした。
すると、数日後、
「電気の部品が砕けてたので、とりかえましたあ。一万五千円でぇす。」
と、お電話をいただいた。
「えっ!? あんなに悩んだのに一万五千円?!」
さっそく、修理屋さんにミニクーパーを迎えに行った。
修理屋さんに
「社長、この車、まだまだ乗れますか?」と聞くと、
「まだいけるよ、キャブだし、ややこしいものを積んでないから、壊れないからね。
壊れても、部品替えたら、まっさらになるし、また、一万円か二万円くらいで治るよ!!!」
「壊れないのですか?」
「壊れないよ!!!」キャブの車は、エンジンも丈夫だから、水とオイルだけ気をつければ、何十年でも乗れるそうです・・・。
そして、ミニは、我が家に帰ってきた。
子供たちは、喜んで迎えてくれた。
我が家には、たくさん荷物を積めて、運転も楽で、便利な日本車がもう一台居る。
こちらも、結構気に入っている。
「ミニは、いつまで乗るの?」と、よく聞かれるけれど
「壊れるまで、乗るよ!!」と答えることにしている。
壊れるまで・・・
小学生の私の娘は、「免許が取れたら、私が貰う」と言っている。